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2005年3月20日刊行
 
   
思春期をむかえる子と向きあう
佐世保事件からわたしたちが考えたこと


岡崎 勝・保坂展人編著
A5判/並製/160頁/本体価格1,500円/
ISBN4-88049-144-6




 2004年6月1日、長崎県佐世保市の小学校で事件は起こりました。躊躇している私の背中を押したのは、<世田谷こども・いのちのネットワーク>の仲間たちでした。「佐世保現地を歩いて、みんなに報告して欲しい」との声を受けて、学校や教育委員会に連絡を取り始めました。私はひさしぶりにフリージャーナリストに戻って、7月に1回、11月に1回、そして2月と計3回、佐世保を訪れました。
 3回の取材を通して、「わかってきたこと」はほんの僅かです。むしろ、「わからないこと」を自覚し、意識することが大事だと自分にいい聞かせてきました。
 今の子どもたちの生活や行動を見渡してみて、「わからないこと」を確かめながら、一歩一歩と慎重に進もうと思います。これから書き綴ることは、私の感覚で見た「大久保小学校で起きたこと」を再構成し、日本全国の子どもたちの現在を一瞬、照らし出してみようという試みです。
 いわゆる「事件取材」からは何歩か距離を置いて、事件の「周辺」にあたる事柄に注目し、佐世保市内の人たちの声を聞き続けました。
(保坂展人「はじめに」より)


ネット、学校、バーチャル、心の闇、家庭環境……
さまざまな原因説をこえて語りあった人たち


森 達也
映像ほどあっさりとフィクションになってしまうものはない。でも、いまのメディアの若い世代は「これは客観です」「これは公正です」って本気で思っているんですよ。

内田良子
グループの中の多数派にいるときには、自分の居場所があって、とりあえず身を守ることができるのだけど……。

宮台真司
インターネットは、匿名であることによって無害なんですね。誰が罵倒されているか、しているか実際にわかってしまう場合に、問題が生じるんです。

石川憲彦
鑑定者は、当初は言葉にならない行為を言語化する……ただし、それを忠実に再現できるのかというと、鑑定者と本人それぞれの意識の働き方によって変異することがあります。

浜田寿美男
被害者意識がどんどん積み上がっていくとサインとして現れることもありますが、それが殺人にまで至るものなのかどうかは……。


もくじ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

はじめに〈往復書簡〉
「わからないこと」を確かめながら
保坂展人 6 

もし自分が担任だったら
岡崎 勝 11


ルポルタージュ
佐世保市立大久保小学校の日常に何があったのか?
保坂展人 17

親と先生の声
大人たちは事件をどう受けとめたのか? 40
 
対談
ぼくたちはニュースを どう見たのか?
森 達也 ・岡崎 勝 46

対談
女の子たちのグループに何が起こっていたのか?
内田良子・保坂展人 58

鼎談
ネット・コミュニケーションが加害少女を追いつめたのか?
宮台真司・岡崎 勝・保坂展人 68

ルポルタージュ
家庭裁判所の審判は事件の背景を語っていたか? 保坂展人 79

親と先生の声
「親の責任」はどこにあるのか? 112

対談
加害少女への精神鑑定は何を明らかにしたのか?
石川憲彦・保坂展人 118

対談
周囲の大人たちは事件の兆候を見逃したのか?
浜田寿美男・保坂展人 128

おわりに〈往復書簡〉
子どもと一緒に生活する者の原則
岡崎 勝 138 

日常の中に隠されたメッセージ
保坂展人 148


 
   
 

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