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2006年11月10日刊行
 
   
こどもとおとなへの4つの質問
イノチのつぶやき


藤田貴士 編著
村上康成 絵
A5変形判/並製/128頁/本体価格1,200円/
ISBN4-88049-176-4




いたましい事件……、私たちを包むとまどいと不安
命について語るとき、この問いかけがはじまりになる


小学生198人と保護者66人へ問いかけた、4つの質問への回答……。
こどもたちの思わず微笑む言葉、胸を衝く言葉、
はからずも自分と向きあってしまった、おとなたちの言葉。
伊藤比呂美(詩人)、梅村浄(小児科医)、長谷川節子(絵本作家)、浜田寿美男(心理学者)の四氏による寄稿をガイドに、そのいくつもの言葉たちの中へ飛び込んで下さい。子どもたちも一緒に……。
親と子の、子と先生の対話の糸口が見つかる一冊です。



●もくじ
はじめに
10

Q1 ぼくたちは、どうして人間に生まれてきたんだろうね……
小学校低学年/中学年/高学年/小学生の親

32


36

Q2 あなたは自分のどんなところが好きですか?
小学校低学年/中学年/高学年/小学生の親

53

愛されているこども  藤田貴士

60


64


小学校低学年/中学年/高学年/小学生の親

81

こどもの人間関係  藤田貴士

88


92


小学校低学年/中学年/高学年/小学生の親

113

こどもの「仕事」って何?  藤田貴士

121


124

おわりに




●編著者プロフィール
藤田貴士(ふじた・たかし)
1962年佐賀県に生まれる。
グループサイコセラピスト(集団精神療法士)、中級教育カウンセラー、精神保健福祉士。成城墨岡クリニック地域援助・心理研究所勤務。日本福祉教育専門学校心理技術学科非常勤講師。
こどものための対人関係訓練プログラム、親のためのピアカウンセリングなどを中心として「こども」「親子関係」をテーマに活動している。



Q1

ぼくたちは、どうして人間に生まれてきたんだろうね


人げんにやさしくできるから(低学年)
神様が助けあう仲間がほしかったから(低学年)
わかりません(高学年)
運だー!(高学年)
愛されるため(親)

……などなど



●「どうして」を問うまえに〈一部抜粋〉  浜田寿美男
ただね、「どうして」という答えはわからなくても、人間に生まれたからできることはいっぱいあります。人間というのは不思議な生き物で、自分が楽しくなることをやりたいというのは当たり前ですが、それだけでなくて、自分が何かをやって、そのことで人が喜んでくれると、それがうれしい。そういう生き物って、ほんとに珍しいんですね。親は子どもを喜ばせるのが大好き、子どもも親を喜ばせたり、きょうだいやともだちを喜ばせるのが大好き。そんなふうに生きているのが、「どうして」の一番の答えかもしれません。



Q2

あなたは自分のどんなところが好きですか?


口がすきかなと思う(低学年)
頭がいいところ(低学年)
ぜんぶ!! (低学年)
のんびりしているところ(高学年)
うそをつかないところ?(親)
くよくよしない(親)

……などなど



●生きる力がむくむくと〈一部抜粋〉  伊藤比呂美
自分の名前。自分の顔。自分の年齢。自分の声。自分の足や手のかたち。汗くさいと感じる自分の体臭も、じつは好きでよく嗅いでます。
こうしてみると自分とはいろんなふうにいえるものだし、いろんなところを好き好きといえばいうほど、からだの中に生きる力がむくむくとわいてきますよね。



Q3

悲しいと思った体験で、
記憶に残っていることはどんなことですか?


妹とけんかして、たたいてしまったこと(低学年)
保育園の友だちとわかれた時(低学年)
お父さんなくなった、おでこきった(低学年)
弟の目が見えなくなるとき(高学年)
夫婦でいくら話し合っても、平行線のままの時(親)
自分の存在理由が分からなくなったとき(親)

……などなど



●こどもにとっての「悲しみ」は……〈一部抜粋〉  長谷川摂子
このアンケートを見て、実際につらい思いをしている身近な子どもを何人か思い出した。つらさがいちばん顕著に感じられるのは、親に半ば放棄された子どもだ。そんな子は表情が暗く、おどおどしていて、四年生ぐらいになっても私のひざにのってくる。私はそれを許す。私は愛しく、悲しい。しかし、その子は悲しいのだろうか。答えは否だと思う。子どもはただただ今を苦しんでいる。



Q4

自分が大切にされた体験で、
記憶に残っていることはどんなことですか?


かぞくみんなで話し合って、名前をつけてくれた(低学年)
母さんから500円もらったこと(低学年)
病気になったときにやさしくされたこと(高学年)
お父さんとお母さんのけんかで、お姉ちゃんがたすけてくれたこと(高学年)
自殺しようとして、できなくて帰ってきたとき、ともだちが泣いてくれたこと(親)
言葉で「大切」と言われたこと(親)

……などなど



●出し惜しみしないで、伝えなくちゃ〈一部抜粋〉  梅村 浄
親がこどもを育てるやり方に、二つあると思います。「こうあるのがこどもの幸せ」と思って、何かができるようにしつけたり、教育したりするやり方。もう一つは「あんたは、そのままでいいんだよ」と受け入れて見守るやり方。現代日本に生きている限り、どの親もこの二つのやり方から離れられません。


 
   
 

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