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2011年2月10日刊行
 
   
きみ、ひとを育む教師ならば
「小学校の先生」といわれる私たちの仕事とその意味

岡崎 勝 著
A5判・並製/168頁/本体価格1,500円/
ISBN978-4-88049-188-2




次の世代に伝えておきたい、学校・教室での基礎基本。
学級経営、教員の作法から,職場でのトラブル解消法まで。

「?」と感じた先生たちの言動……、
「そういうことか〜!」と、親が読んでも納得の1冊です。


〈「はじめに」より抜粋〉
教員はいま、とても苦しい。そして、孤独です。若い教員にとっては、とくに厳しい環境です。ボクらが若いころ、ごく自然に職員室で身についていった教員としての基本や所作を身につける機会がほとんどないのです。「仲間」と呼べる人もなかなかできません。これは、若い教員もたいへんですが、その教員をフォローしなければならない先輩・同僚もたいへんです。
              ●
先人の実践や周囲の同僚から学んだことを、私の個性と気概でアレンジしていったとき、そこにはやはりオカザキ的とならざるをえないものがあります。
 この本は、親たちが読者に多い『お・は』の片隅で、二年一二回にわたって私の手の内を、若かったころの自分のような教員に向けて書きました。でよく「いまさら聞けない」というフレーズを見かけます。まさに、あれ、です。職員室や研修では聞けない、話題にもならない、できないことを、この本のなかでお伝えしたいと考えました。
              ●
 きみ、ひとを育むならば、困難に立ちすくむ子どもたちに、笑顔と勇気をもってよりそうべきなのだと、ボクは信じます。
 過酷な教員生活のなかで、この本のなかからなにかヒントのようなものでも拾っていただけたら、ボクはシアワセだなあ(古っ)。

もくじ

はじめに

第1章 新学期を迎えたら

18

はじめて出会う子どもたちに

新学期はシンプル・イズ・ベスト!/おもしろい絵本を一冊読む/「楽しい教室」を課題に/“役者”をすることも


25

授業ってなんだろう?

子どもにとっては「活動」の場/工夫した、ひと味ちがうメニューで/一期一会的マニュアル


32

身体と心の成長をめぐって

なぜ四月に身体測定をするのか/身長が伸びない朝子さん/「平均」は作られた見栄え/「心は脳にある?」と聞かれたら/しぼんだ心がふくらんでくれたら/笑顔で語り続けるだけでいい


39

教室のつくり方

ビシッときれいにする必要はない/机と机の「間」は広いほうがいい/美しさより、授業の「残骸」/たくさんの本を子どもの近くに/落書きはできるだけ早く消す


46

「生活指導」するということ

ギブ・アンド・テイクの精神で/「想像力」をどう養うのか/常識に依拠した指導は役立たない/問題や事件は「学習機会」である/「子ども自身の理想」を応援する


53

子どもたちと「つきあう」ということ

二つの原則から始める/しんどいからこそウソをつく/「教える」より「世話」へと変化/「甘えた行動」をとる理由


第2章 子ども&親の“問題”にぶつかったら

62

「障害」をもつ子を担任するとき

特別支援教育への疑問/専門家を目指す必要はない/ちがいを認めあい生活を営む/稚拙でも子ども本人に聞く


78

学習に遅れのある子を担任したとき

子どものそばで教える/とにかくほめる、ということ/授業に「参加」できるための工夫/「新幹線」と「自転車」の景色の差


85

好きになれない子がいたとき

「機械的、機会的な平等」を基本に/誕生日に“さらり”と声をかける/カチン、ブチッは修羅場になるだけ/大人モードを宣言することも


92

学級が壊れかけているとき

「全員静かに」は墓穴を掘る/「八割主義」で先へと進め/“努力”の姿勢をはっきりと伝える/兆候は「一学期のはじめ」に/心身を病む前に休む


99

親に「問題」を感じたとき

愛よりも、せっぱつまった覚悟/じっくりと別れを味わってもらう/キメ言葉や全能感で語らない/アイデアは慎ましく提案


106

保護者からクレーム・注意があったとき

「即断」は失敗のもと/「聞く」ことが安心につながる/「大人の話」ができない場合も/教師も“謝罪”に慣れておこう


113

家庭を「学校」にしない

「学校のしつけ」と「家庭のしつけ」/どんな子も受け入れるのが公教育/親が先生化すると息苦しくなる/学校と家庭で異なった価値観を


第3章 先生になりたいと思ったら、先生を辞めたいと思ったら

122

先生のくらし方

教員は精神疾患になりやすい/「鶴の恩返し」のような忙しさ/公立学校には「労働契約」がない/授業と生活指導に追われる日常/勤務時間が過ぎたら、早く帰る


129

職員室にいたくないとき

学校は「テンネン」が許される!?/居場所がないとき、選択肢は三つ/パワハラ&セクハラには支援を/法的な対処で問題を「公」に


136

心身に疲労を感じたとき

休職する教員は激増している/「手のかかる子ども」は給料分の疲れ/たいへんですね、の一言から/休んだって地球も、学校も回る


143

教師を辞めようと思ったとき

定年で辞めるのは半分くらい/依願退職、不当解雇、退職強要……/不本意なら、三回は考え直す/「はてしのないすごろく」が続く


150

「教える技術」をどう伝えるか

若い教師になにを教えられるか/三人の同僚に教わったこと/学校の外で学び、出会う/好きな教師のまねをしてみる


157

教師という仕事

教師だって過ちを犯す/「一人ひとりを大事にする」難しさ/信頼は「存在するもの」ではない/しんどくなったら、原則に返る


column

子どもの名前を呼ぶとき/「いじめ」を、感じる

休みの日の過ごし方/先生になりたいあなたへ(1)

遠足・校外学習での作法/教室での服装について

学級通信をどうする⁉/学校行事で子どもは育つ

体罰に頼りたくなるとき/「学校体育」について

先生になりたいあなたへ(2)


あとがき


 
   
 

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