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2011年2月25日刊行
 
   
インフルエンザパニックが教えてくれたこと
タミフルで予防? ワクチンで軽くすむ?

山田 真 著
新書判・並製/152頁/本体価格1,000円/
ISBN978-4-88049-611-5




ベテラン小児科医である山田真さんが書き下ろす、
あの新型インフルエンザ騒動の「社会的パニック状態」を
取り上げた"初めて"の本!

新型インフルエンザの発生源は、
メキシコの大規模畜産企業だった!?


〈「はじめに」より抜粋〉

二〇〇九年という年は、新型インフルエンザが大流行した年として、歴史のなかに刻まれることでしょう。ふり返ってみると、大騒ぎした一年でした。マスクが飛ぶように売れたり、あちこちの公共施設の入口に手指消毒用ウエルパス(商品名)などが置かれたりしましたから、マスクやウエルパスの製造元はおおいにうるおったはずです。
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 とにかく死者が少なかったからいいのではないか、国民をインフルエンザから守るということで使われたのだから多少の無駄づかいがあってもよいのではないかと多くの人が納得しているようです。
 しかし、ぼくはこのインフルエンザ騒ぎのなかで起こったさまざまな問題を、見すごしたままにしておいてはいけないと思います。
 そこで、ぼくなりに、この新型インフルエンザについて二〇一〇年末の時点でのまとめをしておこうと思い立ちました。
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 現代という時代は情報があふれています。
 スペイン風邪が流行した一九一八年という時期にくらべれば、格段に情報が得やすくなっています。パソコンを使えば、山ほどの情報を得ることができますし、マスコミ、マスメディアも情報を垂れ流しているように見えます。しかし、ぼくはその裏で、巧妙な情報操作がされているのを感じます。
 すべての情報が伝えられているわけでなく、隠された情報があるのです。

 たとえば、新型インフルエンザの原因になったウイルスは、メキシコにある大規模な畜産工場でうまれたものであり、新型ウイルスがうまれた理由としてはその畜産の方法が挙げられるといったことが、ほとんど報道されないのです。また、この騒ぎのなかで人権を侵害された人たちがいたということも、大きくとりあげられることがありません。
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タミフルについては、「重大な副作用は証明されず有効性はきわめて高い」と報道され、タミフル服用によって転落死などの悲惨な事故にあった人たちのことは忘れ去られようとしています。ワクチンについても「ほんとうに効くのか」といった疑問がマスメディアなどから発っせられることもありません。
 そこでぼくは、そうした?情報操作の結果、市民の目にふれにくくなっている事実?にスポットをあてることにもしました。それには、いろいろな文章を引用させていただきました。とても貴重な文章なのに、みなさんの目に届きにくいと思われるものを選んでのせさせていただいています。ご了承ください

もくじ

はじめに

第一章 まず、インフルエンザの基本から

12

じつは、「ちょっと症状の強いかぜ」


15

本当に「新型」だったのか


16

一九五七年以前に生まれた人には免疫が?


19

ぼくの診療所のケースからいえること


21

昔いたウイルスがあらわれた可能性


22

インフルエンザの診断基準


26

マニュアル診療でタミフル乱用


29

ほとんどは治療なしで自然に治る


31

薬による「急激な解熱」で脳症に?


32

季節性よりやや軽かった「新型」


第二章 パニックはなぜ起こったか

36

だれも口をつぐんで語らない


37

大流行を予兆させる第一報


38

「テキサス州でこどもが死亡」で世界に


40

メキシコではすでに流行が始まっていた


41

多国籍企業スミスフィールド・フーズ社のあやうさ


48

ウイルスに変異が起こるとき


50

過酷な労働条件のもとで―これは公害だ!


第三章 治療をめぐって 抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)

54

タミフルはこどものいのちを救ったのか


55

危険すぎてぼくは使うことができない


59

一瞬も一人にさせないで二日間をすごす?


61

世界の約八割を消費する国、日本


62

服用後に起きた痛ましい事故


65

シンメトレルに罪をかぶせる、その理由


67

製薬会社「お願い文書」の矛盾


69

「因果関係不明」でも、一〇代原則禁止


71

タミフルの最大の問題


74

「解熱剤厳禁」―スペイン風邪の記録から


77

赤ちゃんにも、予防にも、安易な投薬


79

なぜ乱用が評価されるのか


81

抗ウイルス剤で健康なこどもの死亡率をあげた?


第四章 予防策は有効だったのか

86

科学的検証のない"強行"


87

国は有効性を確かめる姿勢もない


89

小中学校で集団接種が中止されたのは


92

「重症化を防ぐ」という調査もない


94

接種直後に亡くなった一三三人


97

「副作用ではない」と処理されるけれど


98

人からうつらないための?―マスク


101

どう考えても無駄づかい?―手指消毒剤


102

こどもも教員も保護者もたいへんなだけ?―学級閉鎖


105

九〇年前より遅れた対応


第五章 うつる病気への過剰反応がまねくこと

110

いわれのない被害を受けた人たち


112

買いだめしたワクチンのゆくえ


114

じつは感染していなかった"感染疑い例"


116

いまだ癒えない心の傷―「初の感染者」と報道されて


119

アメリカのパニック対策


121

「せき差別」でつらい思いをする人


124

ぼくたちは「無理解による差別」をくり返してきた


127

九州薬害HIV訴訟原告団のアピール


132

国はパニックの対処法を検討していたが


135

「実効性あるリスクコミュニケーション」とは


136

パンデミック―憲法学者の経験から


139

「安心情報」を発信したアメリカが


141

過剰反応、過剰対策は憲法違反



144

あとがき


148

主な参考文献・サイト




 
   
 

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