TOP「お・は」 > 「お・は」編集人からのひとこと


   No.4  

 

岡崎 勝

『おそい・はやい・ひくい・たかい』を編むにあたって

  お腹に子どもを宿したとき、「ああ、うれしいなあ」というだけで親として十分なのに、昨今は「育成プログラム」や「勉強ができない」「人とのつきあい方がヘタ」など、子育てする親や学校で仕事をする教員を不安にさせている。
  「通っていれば、それなりに大人になっていくはず」だった学校でも、「個性を大切に」といいながら、実態は、大人の都合でつくったものさし・・・・で子どもを「分けて、ならべて、ばらばら にしていないか。「個性」ってのは、つくられた枠からはみだすことだ。その「はみだし」を先生も親もクラスの子どもも、認めあいながら、調整し、折りあい、ときに見逃し、助けあう。それでこそ、みんなが一人前になるはずなのだ。
  それから、家庭は安心して寝起きできる場、地域は子どもたちの遊ぶ元気な声を聞ける場にしたい。野山や路地裏の暮らしや自然は、子育てを支えてくれることにも思いいたりたい。知らず知らず、いま大人たちは、子どもが子どもでいられる空間や時間をますます狭く窮屈にしてしまっているからだ。そこには、「安全」「保護」「指導」という「配慮」がある。でも、この「配慮」が続けば、子どもは死に体になって「生きる意欲」と「生きる意味」をどんどん減じていってしまうことになるだろう。
  そんなことを思いながら、『お・は』は、これからも、辛いときや出口が見えないときに皆さんとはげましあい、ほんとうに役立つ「指針」「原則」「経験」「知識」を提供したい。ときには「常識」や「力を持つ者」への疑いや抗議、異議を折りこみながら。
  それから、平和は「世界」「国家」より、「未来を生きる子ども」にこそ必要不可欠。それは、『お・は』の深い根っこに宿った祈念でもある。

2014年6月15日 『お・は』80号の節目によせて
編集人 岡崎勝





© 2003 ジャパンマシニスト社 ALL RIGHTS RESERVED.
(株)ジャパンマシニスト社 〒160-0008 東京都新宿区三栄町 9
TEL.0120-965-344 Fax.042-860-5433
jm@mbi.nifty.com